みなさん、こんにちは。ぽるです。
さて、みなさんが食べたことがあるなかで一番美味しかったジビエ料理って何ですか??
私が一番美味しかったと思うものは、ズバリ・・・鹿肉の刺身です。
かなり昔の話になりますが、新鮮なものが捕れたということで何度か頂いたことがありますが、あまりのおいしさにビックリしたことがあります。
聡明なみなさんであればご存知であろうかと思いますが、鹿肉をはじめとしたジビエはE型肝炎や腸管出血性大腸菌・寄生虫等の危険があるため厚生労働省より生食しないよう指示を出ています。ジビエ食べるときはよく火を通して生食はしないようにしましょう。
すこし話が逸れてしまいましたが、今回は身近で捕れておいしい食材「アメリカザリガニ編」ということでお話します。(今回は2020年9月に私のインスタに投稿したものをさらに詳しく書いた記事になります)
ちなみに以下リンクは過去に私が書いたマムシを食べた記事になります。もし興味がある方は読んでいただければ幸いです↓↓

今回食べるザリガニについて
まず今回ここで話すザリガニについてですが、種類はアメリカザリガニです。
アメリカザリガニはエビ目ザリガニ下目アメリカザリガニ科に分類されるザリガニで、名前の通りアメリカが原産です。
1927年にウシガエルの食べる餌として入ってきたアメリカザリガニは脱出しその後拡大を広げています。
2022年5月に改正外来生物法でアメリカザリガニは、捕獲や飼育は認められるものの販売・販売目的の飼育・輸入・自然に放つことが禁止になりました。(参考:環境省『日本の外来種対策』)
捕獲したり、飼育したりすることも良くないの?
自然との触れあいという観点で、身近な生き物であることは確かであり、必ずしも捕獲することや飼育することを全面的に否定するものではありません。ただ、合わせて外来種問題について考えていただきたく思いますし、特に捕まえた場所と違う場所に放流することは絶対に控えて下さい。
引用:環境省『どうつきあえば良い? 逃がすのはダメ!ゼッタイ!』
上記の文は環境省のアメリカザリガニとのふれあい方に関する質問コーナーからの引用になります。
環境省の答えも「捕獲は全面に禁止しているわけではないが、他の場所での放流は絶対避けてください」とのことです。
食用で捕獲することには問題はありませんが、食べられないから逃がすなんてことの無いようにしましょう。
アメリカザリガニを食べるまで
私がザリガニを食べるまでに踏んだ手順をここに記していきたいと思います。
①食べるザリガニの入手

まずはザリガニを手に入れましょう。
近くの小川・用水路・田んぼなどでザリガニ釣りをしながら捕まえていくと童心に戻り楽しみながら手に入れることができるかもしれません。
ザリガニは強い生物なのでドブ川のような汚い川でも捕まえることができるかもしれませんが、食べるのならば工業廃水や生活排水が流れこんでいないところで捕まえた方が安全です。
都会で手に入らないという人は、下処理冷凍済みザリガニがあるので、安全で間違いないかもしれません。
今回は飼育して増えてしまったものの処分の相談を受けたので頂くことになりました。
頂いたザリガニを見てみると半数のザリガニが青い・・・。今回のザリガニは飼育下にあったのでサバ食べて青く育ったザリガニのようです。
補足:ザリガニの色が通常赤いのは、ザリガニの食べるエサに含まれる成分が要因で殻が赤くなります。その成分を含まないエサを食べると青く育っていきます。ザリガニ豆知識でした。詳しく知りたい人は検索してみてね
②ザリガニを食べるための下処理
ザリガニを食べるためには、まず下処理をしましょう。
綺麗な水のもと飼育されたザリガニは泥臭さが無いかもしれませんが、野生のザリガニは雑食です。小魚・虫・水草など色々なものを食べていますし、泥の中でも生活しています。
やはり泥臭さが出てしまうので綺麗な水で、可能なら数日泥抜きをしてあげましょう。
泥抜きをしている間は絶食です。
お腹がすいたザリガニ同士が共食いを始めるので、あまりに泥抜きが長いと数が減っているかも・・・。
今回は飼育物であったことと時間が無かったので、水道水で一晩泥抜きをしてみました。

ついでに少しは変化があるかな?と思ってお酒に漬けてみようとするも、ビールしかなかったので、ビールに浸してみました。アルコールで弱るなんてこともなく、ザリガニは元気です。
③ザリガニを茹でる・揚げる
その後は沸騰したお湯で10分茹でました。
火が通ると青いザリガニが赤く変化していく様子はなかなかビックリするものです。
他にも茹でた後にザリガニをフライにするという方法もいいかもしれません!
茹でた後にというのは、過熱を確実にするためです!!なるべく茹でた後にあげるようにしてください!

このようにまるでエビみたいな数多の調理方法があるザリガニですが、生食で食べるのはやめてください。
ザリガニには肺吸虫などの寄生虫がついています。加熱したら死滅するので確実に中まで火を通します。ザリガニの生食は絶対ダメ。ジビエもダメ!
調理したザリガニを食べる!味はいかに?
今回は『茹でただけのもの』と、エビっぽい見た目から王道である『エビフライならぬザリガニフライ?にしたもの』に挑戦しました。
茹でザリガニを食べる
まずは『茹でただけのもの』からチャレンジです。

まず最初に感じた感想は・・・
殻が厚い。
あまりに厚すぎてエビのように殻ごと食べるなんてことはできません。殻を剥いてみると、今度は殻の厚さのあまり、身が思ったより小さく食べる場所が少ない。労力のわりに食べる部位が少ないのが正直なところです。
もしも読者のみなさんが殻も一緒に食べるならテナガエビの方がおすすめです
次に味の感想。これは・・・・
エビだ。うまい!!
身はまったく泥臭く感じませんでした。
しかし身以外はどうなの??ってなりますが…はい…
独特の臭さを感じます…
そんな感じなので通常のエビのように頭の部分のミソ食べるのは避けた方がいいかもしれません。
ザリガニフライを食べる

さて、次はザリガニフライです。
確実な加熱を行うため、10分茹でたザリガニに衣をつけてサクッと揚げてみました。
見た目はまさにエビフライ!!食べようとして気づいた衝撃の事実。
殻を剥かずに衣を付けたので殻を剥くときに衣が全部剥がれる・・・!!(衣の意味ない!!)
結局殻と衣を全部剥いで食べました。茹でて揚げて。かなり加熱しましたが身が縮んだ感じはありませんでした。
ザリガニ料理特別メニューを食べる
さて、通常のyoutubeやwebサイトにあるザリガニ食べてみた感想はこの辺りで終わりですが、今回はもう一歩踏み込んだ内容をお届けしようと思います。
先ほどの茹でザリガニの写真を良くみるとお分かりになるかもしれませんが、このザリガニは卵を持っています。
今回は希少な?ザリガニの卵も食べてみました。
茹でる前にはキャビアのような黒光りを放ち。これはきっと美味いに違いないと思い茹でてみましたが、茹でると殻と同様に赤く変わりました。

茹でたザリガニの卵をすっと掬い口の中に頬張ると・・・
臭い。
濃縮された泥臭さと生臭さが口中に広がります。
しかも卵の殻が固い。
まるでザリガニの殻を食べているようです。結論。不味い。やはり食べるのは身だけが無難なようです。
まとめ
最後にまとめとなりますが、ザリガニは身だけが美味しいということがわかりました。
しかし、食べるためにかかる労力に対して食べる部分が少なすぎるというのがネックでしょうか。
極限条件下では食べるための労力が食べて得られるエネルギーを上回るとマイナスになってしまうので、採取できる数や状況に応じて判断していきたいですね。
それでは最後になりますが、ザリガニやジビエ食べることにはリスクがあります。リスクを減らすためにも必ずしっかりと加熱して食べましょう。また、非加熱状態のザリガニに触れた調理器具は必ず熱湯消毒をしましょう。
珍しい肉が食べたいならミートガイの記事もご覧ください↓↓

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