どうも。よゐこパンダです。
だんだん夏が近づいてきています。
春から夏、そして秋にかけてはいろんな昆虫と出会うことのできるシーズンであると思っております。
今日紹介するのは日本にいる「レアな虫」。
僕は昆虫は好きなのですが、種に関しては全く分かりません。
そこで、僕がお世話になっている昆虫ブログ「萌萌虫雑記帳」の管理者「萌萌虫」さんに協力していただき、レアと思われる虫を教えて頂きました。
今回は、僕が「レア」もしくは「面白い」と感じた虫と、萌萌虫さんの紹介する昆虫をまとめて紹介したいと思います。
※現在、交雑や法律、希少動物に関する保護思想といった観点から採集は勧めておりません。
あくまでも観察推奨ですので、採集などやりたい方は自己責任でおねがいします。
中には採集禁止の種もありますので、原則観察のみでお願いします。よろしくおねがいします。
見つけるとラッキー!レアな虫紹介!
はい。というわけでレアな虫を紹介していきたいと思います。
まず、萌萌虫さんにレアな昆虫を考えて頂いたわけですが、萌萌虫さんに考えてもらったレアな虫と、僕の考えているレアな虫はおそらく全く別物とおもいます。
一言でいうとさすが萌萌虫さん。レベル高ぇとおもいました。
僕のいうレアな虫は超メジャーなレアな虫ですから。
いや、中には全然レアじゃないのに個人的にレアだと思うものもはいっています。
対して萌萌虫さんのレアな虫はかなり攻め込んだレア虫になっております。
僕の言うレアな虫は、「やったーラッキー!」程度で、萌萌虫さんの言うレアな虫は「まじですごい」という感じで捉えてくれるとありがたいです。
では、紹介していきましょう。
オオクワガタ
はい。こちらはよゐこパンダ推薦のレア虫です。
まあメジャーですよね!子供のころはみんなの憧れです。日本最大級のクワガタで、野生化では76.6㎝のオスの捕獲例があるとか。
図体のわりに見つけるのが非常に難しく、かくいう僕も様々なクワガタを採取してきましたがこのオオクワガタはいまだにGETできていません。
本当にいるのか?っていうレベルです。伝説なのです。
ただ、話によればいるところには結構いるみたい。現在森林伐採のために数が減っているので採取は控えよう。なお飼育したい方は現在は購入が主流となっています。
タガメ
こちらも、かなりレアな昆虫であると思います。
多くの場所のレッドリストに記載されているこのカメムシ目の昆虫は、かつてはリヤカーで捨てにいくほど大量にいたのだとか…
昆虫の本にもよく乗っていて、まさに水中昆虫の代表格ともいえます。
しかし、この昆虫について親世代に聞いてみると「そういえば…タガメだけはみたことないな」という回答が多くみられます。
どうやら親世代にはこのタガメの数はだいぶ減っていたのだと考えられます。
主な生息地は、ため池や田んぼ。とくに田んぼのなかでも人工的なものより自然にちかい田んぼに生息しているようです。
一応は人間の手の入った所を拠点にしているこの生き物ですが、極端に人間が手を入れたことや、農薬の使用により大変希少な種となっております。
生息する県も限られているということなので、仮に自分の住む県で確認した場合は「すげー」と思うと同時にそっとしておいてあげてください。
なお、現在法改正によりタガメの販売が禁止されております。
ホンゲンゴロウ
タガメについで、水中の代表格ともとれる生物です。
かつて図鑑の水生昆虫のページにはタガメかホンゲンゴロウがどアップで書かれカエルを喰らっているシーンが良く描かれていました。
といってもこのホンゲンゴロウはスカベンジャー(死骸を食べる)とされています。
さて、話をもどしましょう。
この昆虫も非常にレアであり、タガメ同様に人間の開発と農薬の使用により姿を消しつつあります。
僕の知り合いの生物マニアも「野生のタガメはみたことがある。しかしゲンゴロウはない」という人もいて、場所に寄ってはタガメよりも珍しい存在となっています。
ゲンゴロウの住処はため池。潜水や泳ぎが得意なゲンゴロウはタガメにならぶ水中の頂点に君臨するレア昆虫なのです。
ベッコウトンボ
トンボの中でもかなり希少なトンボ。
響灘ビオトープという場所で野生を確認したことはありますが、そこは唯一の生息拠点の一つなのです。
つまり、生息する場所が限られている…それほどレアな昆虫です。
国内希少野生動植物種に指定されており、原則採取禁止となっております。
ヤマトタマムシ
これはさほどレアな昆虫ではないです。しかし遭遇率が稀であることからレア種として掲載させていただきます。
ヤマトタマムシはタマムシの代表格の虹色のあれです。
これまでに何度か確認したことはありますが、基本飛んでいるか死骸です。
実はヤマトタマムシは、エノキやマキの高い場所を拠点としていてそのために遭遇率が低いのだとか…
場所によっては数がいて、なおかつ害虫扱いされています。
まあ、レア率はどうあれ、あの色の綺麗さを見るとなんだかハッピーになれますね。
ちなみに「なぜ天敵に見つかりやすい色をしているのか?」という質問がしばしば話題になります。
なんででしょうね?
よく聞く話では、多数の色を反射させることで天敵を怖がらせているみたいです。
ガロアムシ
多くが謎に包まれている昆虫。外観はシロアリによく似ており、キリギリスやコオロギににた産卵管を持ちます。また場合によってはハサミムシにも見えたりとりあえず謎の多い昆虫です。
一般人はおろか研究者ですらその目撃例は少ないといわれとおります。
かなり原始的な形をした昆虫で、生息地は高所1200mにある洞窟の中および岩の下といわれています。
たしか以前ガロアムシの飼育の文献も観ましたが、寒いところに生息するこの昆虫を飼育するには冷蔵庫が必要などと書かれていました。
ちなみにガロアムシのガロアは最初に発見したフランス人外交官「ガロアさん」から来ているそうです。
ハマダンゴムシ
この虫もさほどレアな虫ではないのかもしれません。しかし場所が限られているといった点ではレアな虫の部類に入るのではないでしょうか?
このダンゴムシは、浜辺を主な生息地としているダンゴムシで、通常のダンゴムシと色が全然違います。
このダンゴムシは砂浜を隠れ家にするたま、その色はまさに砂利!!
僕も最近実際の姿を確認し感動しました。もし興味がある方はビーチコーミングの際によーく観察してみてください。みつかるかもしれませんよ!!
ちなみにダンゴムシ飼育したい方は「ダンゴムシマガジン」を参考にしてみるといいかもしれません。
オオムラサキ
国蝶にも認定されている蝶々で、全国で見ることのできる蝶々として有名ですが僕はいまだに確認したことがありません。
現在では、数もかなり減り採取禁止の土地もあるのだとか…
オオムラサキは綺麗という特徴の他に強いという特徴もあり、なんとあのスズメバチを撃退するのだとか。
美しく強く、しかも日本代表で現在はレアになってきているという憧れの蝶です。
ヒラズゲンセイ
さて。ここからは萌萌虫さんの推薦するレアな虫になっております。
まずはヒラズゲンセイ。「赤いクワガタ」ともいわれていますが、その正体はツチハンミョウ科の昆虫。異名の由来通り真っ赤な体をもち凶暴そうな牙をはやしております。
温暖な地方を生息地としていて九州や四国に分布していましたが、最近では本州でも確認されているそうです。
ただし、もともと珍しい種であったため遭遇率はかなり低め。
ちなみに、仮に遭遇したとしても絶対に触れないでください。まずこの昆虫はカンタリジンという有毒な物質を体からだします。この毒に触れると炎症をおこしてしまいます。
また毒虫だからといって殺してしまうのもNG。個体数が少ないので見つけたらそっとしておいてあげてください。
ムラサキシャチホコ
数ある擬態の中でも、これほど完璧に擬態する虫もなかなかいません。
こちらも、萌萌虫さんチョイスのレア昆虫です。「ああなるほど、いいチョイス」と思うくらい遭遇したことがありません。
むしろ遭遇してもここまで完璧に擬態されたのでは気づかないとおもいます。
しかしこう見ると蛾はアートであるとおもいます。神様の中に芸術家がいるとしか思えない。
ヤンバルテナガコガネ
日本最大の甲虫といわれるのがこのヤンバルテナガ͡コガネ。おそらく幼い頃からの昆虫好きはこの虫にあこがれを持っていたと思います。
生息地は名前が示す通り沖縄。しかし捕獲飼育は原則禁止で、謎につつまれている昆虫でもあります。
都市伝説などでは、レア昆虫マニアがガードレール裏に貼り付けて帰りに回収する等ありますが、信じるか信じないかはあなた次第です。
アカマダラハナムグリ
めちゃくちゃ謎につつまれたハナムグリで非常に希少。
この虫もまた、かつては多くみられたそうだが、現在では少なくなっている様子。
特に育成過程が謎に包まれており、最近「鳥の巣」を利用し成長しているという話が見られるようになりました。
萌萌虫さんのブログでは昆虫ゼリーをたべています。おそらくエサは樹液なのだろうかね?
オオセイボウ
エメラルドグリーンに輝くハチで非常に美しいです。
幼虫はスズバチの巣に紛れ込み、スズバチの幼虫の餌を分けてもらい成長していく寄生型です。
オミナエシの花付近で見られるそうですが、その遭遇率は極めて稀。
さらに撮影しにくいこともあり、カメラに収めるのは至難の業。
もし、エメラルドグリーンに輝くこのハチを目撃した際はうまく撮影してみてください。
オニクワガタ
数あるクワガタの中でも非常にレアなクワガタの一角がこのオニクワガタです。
個人的にオオクワガタもレアであると思いますが、このオニクワガタはそれよりレアだとか…
名前の通り、角が鬼の角のような珍しい形をしています。
オウゴンオニクワガタは分かりますでしょうか?あれとどことなく似ています。
Googleで、オニクワガタについて調べても「珍しい」などと書かれた記事をよく見ることができるのでかなりレアな昆虫なのだと思います。
ヒメオオクワガタ
標高の高いところに生息するクワガタで非常に耐寒性が高いクワガタです。
ルッキング採集でたまたま発見されることが多かったこの種は長い間謎に包まれていました。
最近では、ヤナギ類の木に集まること、昼行性であることなどが判明し、その珍しさは前よりも落ちたといわれています。それでもかなりレアな昆虫であることは間違いなく、多くの都道府県でレッドブックデータに掲載されています。
アキマドボタル
対馬にのみ生息する対馬固有種です。この蛍はゲンジボタルなどよりも一回り大きく、秋に飛び回るといった特徴があります。
対馬にはこのような大陸系の昆虫がいくつか存在していますが、このアキマドボタルも大陸系の蛍といっていいでしょう。本土ではお目にかかることができないレアな虫です。
ちなみにこの虫は、対馬市の天然記念物に指定されていますので採取は禁止されています。
オオルリシジミ
オオルリシジミは非常に希少な蝶で、長野県が主要な生息地とされています。
個体数減少の主な原因は、里山の消失。
長野県の他に九州亜種は阿蘇・九重のみに生息、東北亜種は絶滅したとされています。
スジゲンゴロウ
最後に紹介するのはスジゲンゴロウになります。
かつてはよく見られる種であったスジゲンゴロウ。現在は絶滅種として認定されています。
つまり、確認不可能ということで希少種というよりも絶滅種という扱いになります。
1950年代には普通にいたそうですが、1957年の標本を最後に姿を消したと記録されています。
とはいえ、絶滅したと思われていたものが見つかる可能性も否定できません。
万が一、絶滅していないとしたら、これからの環境保全と共に復活していく可能性もあります。
まとめ
はい。ということで、今回は私的に、そして萌萌虫さんが考えるレアな虫の特集をさせて頂きました。
いやぁなんというか、レアな虫って案外多いもんですね。
本日紹介した昆虫のなかで僕が見たことあるものなんて限られていると思いますよ。
本当、もっとしっかり昆虫観察してみようと思いました。
それと今回協力してくださった萌萌虫雑記帳の萌萌虫さん。本当にありがとうございました。
ブログも書けて、こんな昆虫がいるんだっていうのも知ることができて本当に助かりました。
もし、もっと昆虫について知りたい!って方がいれば「萌萌虫雑記帳」のページをご覧ください。
では、また機会があれば面白い虫を紹介していきたいと思います!!
ばーい!
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