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OD缶とCB缶って何?野外での調理に必要なガスカートリッジ(ガス缶)に迫る!

どうも。よゐこパンダです。

最近、野外で調理することが多くなってきています。

野外での調理はなかなか雰囲気が出ていいのですが、冬になると火力の面ですごく困るんですね(汗)

ガスカートリッジ(ガス缶)をしっかり選定していないと、「火力がたりない!!」なんてことが頻繁に起こりうるので注意が必要です。

いざ選ぼうとしてもガスカートリッジにはOD缶やCB缶、ノーマルタイプやパワータイプといった分類まであります。

本日はガスカートリッジ(ガス缶)の選定の方法について一緒に学んでいきましょう!!

目次

ガスカートリッジ(ガス缶)とは?

ガスカートリッジ(ガス缶)は、家庭内のコンロや、アウトドアのコンロに使用するガス供給のためのカートリッジの事を言います。このカートリッジを使用することで、コンロやランタンが使用できるようになります。

カートリッジの中には液化石油ガス(LPガス)が入っています。

このガスは圧縮することで液化されているため、圧縮が解かれると周囲の温度条件に従って気化します。

<ガス構造の仕組み 参照:プリムス>

構造としては、ガスカートリッジ上部の口金にコンロやランタンなどの器具をねじ込み、そのねじこみの際の押す力によりカートリッジ側の栓が押され、気化されたガスが出てくる仕組みとなっています。通常時は、カートリッジの栓下にスプリング(バネ)がついており、スプリングが蓋を戻す力によって閉まっているという状態です。

ガスカートリッジの種類!CB缶とOD缶とは?

ガスカートリッジに大きくCB缶(3P)OD缶(2P)の二種類があります。

各缶にはそれぞれメリット・デメリットがあります。

では、一体どういうデメリット・デメリットがあるのでしょうか?調べてみました。

CB缶

<CB缶のイラスト>

まずCB缶です。CB缶は「Cassette Gas Bombe」缶の略になります。

CB缶のような缶の作りを3P缶といい、蓋・胴・底面の3つのパーツで構成されています。

メリットとしては、比較的安く、どこでも入手できるといったものがあげられます。

確かに、CB缶は家庭で焼肉なんかをする際によく使われていますよね。

そのため、あまりアウトドアをしない方でもなじみ深いのではないでしょうか?

次に、デメリットです。

デメリットとしては、OD缶と比較して火力が弱いということでしょうか。

とはいえ使えないこともないので、春秋のような比較的安定した気候下では「CB缶を使用する」という方が多いい用に感じます。

OD缶

<OD缶のイラスト>

次にOD缶です。OD缶は「Outdoor]缶の略になります。

外見的特徴としてはCB缶に比べ丸いフォルムをしています。スポーツ用品店のアウトドアコーナーにいくとCB缶よりこちらのOD缶をよく目にします。

またOD缶は2P缶という形状で、胴部分と底面のみで構成されています。

3P形状よりも2P形状の方が頑丈で、アウトドアにより適している素材といえるでしょう。

さて、このOD缶ですがメリットとしては「安定した火力」というものがあげられます。

OD缶は「過酷な野外」を想定した作りになっているので火力にその利点を詰め込んでいます。

また、CB缶に比べて丈夫といったメリットも挙げられます。

「火力が強く、丈夫」

このような機能的な面をみるとCB缶より勝っているように見えます。

もちろん、その分デメリットもあります。

まずOD缶は価格がCB缶よりも高いです。100均やディスカウントストアで安く購入できるCB缶に比べOD缶は少し悩む値段になっています。

アウトドア好きからしたらあまり関係のないことなのでしょうが、普段からCB缶を見慣れていて、ほとんどアウトドアをしない人から見ると、やはり少し手の出しにくい値段に感じるでしょう。

また、OD缶のデメリットとして入手しにくいといったデメリットも挙げられます。

CB缶がいろんな場所で簡単に手に入るのに対して、OD缶はアウトドアショップや、スポーツ用品店でないと売ってないことの方が多いようです。

とはいえ、近年災害が多くなってきたことが影響してかOD缶を取り扱っているところも多く見るようになりました。

ディスカウントストアや釣具店、なにもキャンプ専門の店でなくともOD缶は入手できるようになってきたように思います。

スクロールできます
缶の種類CB缶OD缶
メリット比較的安く入手しやすい丈夫で火力がある
デメリット火力が弱い CB缶に比べ入手しにくく高い
<ガス缶の特徴>

ガス缶の火力を決める要素

ここまでの話で、ガスカートリッジ(ガス缶)にはCB缶とOD缶の大きく2つの種類があるというのは理解できたのでしょうか?

では、次に火力の違いになります。そもそも火力はどのように決まっているのでしょうか?

火力を決めるのはガスの種類

火力を左右する要素は、缶内に含まれるガスの種類です。

缶内のガスは「ノルマルブタン」「イソブタン」「プロパン」の3種の、うちどれかの配合になっています。

スクロールできます
ガス名ノルマルブタンイソブタンプロパン
沸点-0.5-11.7-42.1
火力
値段
<ガス別特徴表>

イメージとしては「ノルマルブタン」が一番火力が弱く「プロパン」が一番火力の強いガスと思ってくれれば幸いです。

例えば、ノーマルガスの構成は「ノルマルブタン65%、イソブタン33%」となっており、上記の図をみて確認してもらえばそこまで火力は強くないということが理解できるでしょう。

このように、内部のガスの構成により、そのガス缶の火力が強いのか弱いのかが決まります。

火力はガスの配合によって決まる!!

寒さに強いガス、弱いガスとは?

火力でもいえるのですが、寒さに強い・弱いはガスが持つ沸点と深く関わってきます。

たとえば、ノルマルブタンは-0.5%が沸点となっています。

こう見ると寒い環境でも気化するように思えますが、実際に使用してみるとその火力の弱さを体感できると思います。

上記で触れたノーマルガスで、冬場に調理を行ったことがありますが、これがなんとも時間がかかる。

当初知識になかった僕は、バーナーの方の故障かと思いまして、散々調べた記憶があります。

でも実際に悪かったのはカートリッジの方で、さらに堀り下げるとそのカートリッジを選定した僕が悪いということになります。

その後、ハイパワータイプのカートリッジの存在を知り、速攻購入し一件落着しました。

さて、プロパンはどうでしょう?

-42.5と相当低い沸点だということが確認できます。

つまり、周囲環境にとらわれずバーナーやランタンをねじ込み圧縮状態を解放するとバンバン気化し、なんの問題なく着火できるということがイメージできますね。

寒冷地に強いガス缶は中身の構成によって決まる!!

ノーマルガスとパワーガス

先ほど触れたように、ガス缶の火力は内部のガスの構成によって決まります。

そのためガス缶自体も、ガスの構成により「ノーマル」「パワー」に分類されます。

ここで、IWATANI PRIMUSのOD缶を例にその違いを確認してみましょう。

ノーマルガス

先ほどの火力の説明で少し触れましたが、このノーマルタイプのガス缶は「ノルマルブタン65%、イソブタン33%」となっています。

つまり、火力の説明の時に説明した表を見ると、比較的火力の弱いガスの構成でできていることが分かると思います。

このような場合冬場の調理は時間がかかり、便利とは言えません。体験したので分かります。

ノーマルガスの場合IWATANIでの表記はGとなっています。250Gと書いてあるのであれば、「250gのノーマルガス缶」と解することができます。

引用: IWATANI PRIMUS ノーマル缶

パワーガス

コチラはPURIMUSのOD缶ハイパワータイプになります。ハイパワーを謳っているだけあって、「ブタン75%、プロパン25%」の構成となっています。

プロパンは沸点が-42.5であるので、ハイパワーというだけの火力はあるでしょう。

ハイパワーガスの場合 IWATANIでの表記はTとなっています。250Tであれば、「250gのハイパワーガス缶」と解することができます。

引用:IWATANI PRIMUS ハイパワー缶

このように、 IWATANI はノーマルとハイパワー両方のガスを出していますが、その他のメーカーもノーマルやハイパワーを出しています。さらに言えばOD缶だけでなくCB缶もノーマルとハイパワータイプが存在しています。

この辺はそれぞれガスの含有量を見て選定するのもありでしょう。

CB缶かOD缶はどっちがいい?

これに関しては、使用する場所や所持している器具で決めた方がよさそうです。

春、秋のように気温が穏やかな場合はCB缶でもいいでしょう。

しかし、CB缶は3Pという缶の形状の特性上高圧になるものは含みにくいです。そのため低温でも気化するプロパン等の含有はハイパワータイプであってもかなり低くなっています。

逆に本格的にアウトドアをする人はOD缶の方がいいでしょう。

OD缶は、頑丈なゆえプロパンガス等の含有量も多くなります。さらに、火力や接地面が安定しているので、ガチガチのアウトドアー派は絶対こちらの方がいいです。

ノーマルとハイパワーどっちがいい?

これも、環境によります。

寒いところで使用するのであれば、絶対にハイパワーにしましょう。

個人の経験として、冬場でノーマルの使用はかなりきついものがありました。平地であれですので、登山やキャンプを考慮すると、まずノーマルでは役に立たないと考えていたほうがいいでしょう。

ちなみに、液体は気体になるとき気化熱を吸収します。簡単にいうと、周囲から温度を吸収して気体になります。

この状態ですと缶内の温度はどんどん下がり、やがて沸点を下回り十分に気化できなくなります。

このようなことも考慮すると、やはり寒冷地ではハイパワーを選ぶべきです。

冬場や寒冷地でないのであれば、値段を抑えるためにノーマルを選ぶことをおすすめします。

事故に繋がる「してはいけないこと」

ここまでで、ガスカートリッジの缶やガスの種類に関して説明してきましたが、実際使用する際に懸念される事故と「してはいけないこと」についてここに記載していきます。

ガスカートリッジとギアの組み合わせは適当ではいけない

「ガスカートリッジとギアの組み合わせは適当でいい?」

と結構聞かれるのですが…

ダメです!!!!!!!!!!!

規格が合わない場合、ねじ込みが甘く継続的なガス漏れにつながる恐れがあります。

もしこの状態で火花にふれてしまうと、大事故につながります。

またこの場合本来の目的とは違う使い方をしたとみなされ保証の対象になりません。

大事故になったのに保証されないなんて最悪じゃないですか?

そういう最悪の事態を招く前に使用方法は絶対守ってください!

絶対に同じメーカーの推奨製品を確認し使用しましょう!!!!

もしかすると、アウトドアの熟練者や、販売店の方が「別でも構わない」と進めてくるかもしれません。

ですが、そういう場合でも僕は推奨しません。

僕自身熟練者でもなければ、販売店の方でもないので力説しても説得力はないのですが、実際事故の発生例もありますし、熟練者や販売店の方々が言っていることは経験による知識のようなものです。

いかに熟練者が安全といったとしても、化学的・物理的根拠に基づいたメーカーの説明の方が正しいです。

実際にガスカートリッジを他社製品と接続した例を掲載しておくことにします。

事故情報

平成18年1月、岡山市内の公園にて、当社IWATANI-PRIMUS「IP-250T」ガスと他社製ランタンを接続し、閉めきったテント内で使用していた男性が一酸化炭素中毒で死亡するという事故が起きました。

引用元:ガス機器の事故・火災例と当社の安全に関する取り組みについて

このようにガスを他社製品とつなぐことで安定したシールができず、火災や一酸化炭素中毒に結びつきます。

是非注意してください。

屋内で使用してはいけない

これも有名な話です。

屋内でガスを使用することにより、不完全燃焼による一酸化炭素中毒で酸欠になり死亡する恐れがあります。

絶対にやめましょう。

2台並べて使用してはいけない

2台並べて使用することにより、隣のガスカートリッジに熱が伝わり爆発を招く恐れがあります。

並べての使用は控えましょう。

炭を加熱してはいけない

炭は輻射熱が大きく、ガスカートリッジを温め爆発させる恐れがあります。

炭火起こしには使用しないでください。

風よけなどで全体を囲ってはいけない

こちらも、風よけ内に熱がたまり、ガスカートリッジを加熱し爆発につながる恐れがあります。

注意しましょう。

高温になる車内にガスカートリッジを置いてはいけない

何度も書くようにガスカートリッジは温めてはいけません。高温になる車内に放置することも事故に繋がりかねません。

使用後はなるべく暑くならない、直射日光の当たらないところで管理しましょう。

火元の近くにおいてはいけない

火器や火元の近くに置くことは絶対に厳禁です。

内部が温められて爆発の恐れがあります。火元の近くには置かないようにしてください。

またテッパンやスキレットの輻射熱も非常に危険です。熱によって温められたガス缶が爆発なんてことも考えられます。

ガスカートリッジの処理法

ガスカートリッジを処理する方法は次の手順になります。

STEP
ガスカートリッジの中身を使い切る

ガスが入っている間は振るとシャカシャカ音が出ます。音が出なくなったら大丈夫です。

STEP
ガスカートリッジに穴をあける

残圧を抜くために穴をあけます。専用の穴あけ道具があるのでそれを使用しましょう。

※残圧が残っている場合はガスが噴出しますので必ずSTEP1を済ませて行いましょう。

STEP
自治体の指示に従い捨てる

ガスカートリッジの空缶は自治体自体で捨て方が異なってきます。住んでいる地域の指示を確認し捨てましょう!!

まとめ

野外で多く使用するガスカートリッジ(ガス缶)。

このガス缶にもいろいろな種類があります。

価格の安いCB缶、頑丈でより火力の強いガスを含むことのできるOD缶。

また、含まれているガスの種類によっても「ノーマルタイプ」や「ハイパワータイプ」に分類できましたね。

これらのメリット・デメリットを知ることは今後の選定でも役に立つかもしれません。

ぜひ活用してください。

では!!

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