どうも。
よゐこパンダです。
本日はハリケーンランタンについて記事を書かせていただきたいと思います。
いきなりですが、まずはこの動画見てください!
どうですか?癒されるでしょ??(そうでもないとは言わないでネ…)
LEDランプなどの光量が多いランプが流行る一方、このような光量の少ないハリケーンランタンも人気が出てきています。
単純に光量が少ない=暗いを意味しますが、この暗さ(程よい明るさ)に癒しを求める人が増えているのです。
本日はハリケーンランタンの魅力や使い方を知り、いつもよりお洒落なキャンプができるように役立てていきましょう。
この記事は下記の方を対象にしています
・ハリケーンランタンの魅力が知りたい
・ハリケーンランタンの使い方が知りたい
・ハリケーンランタンの燃料が知りたい
ハリケーンランタンについて
ハリケーンランタンの使い方を説明する前に予備知識としてハリケーンランタンについて少し書かせていただきます。
ハリケーンランタンとは?
ハリケーンランタンとは、100年以上の歴史を誇るオイルランタンの一種で主にアウトドア用に使用されるものをいいます。
名前にあるハリケーンの通り、突風のなかでも使用できるという防風性があります。
そのため、昔から航海や遠征、冒険のお供として使用されてきました。防風で堅牢なので使い方次第ではかなりいい冒険のお供となります。
ちなみにオイルランタンのもう一種はテーブルランタンですが、こちらの使い方はテーブルに置き使用することが多いです。
ハリケーンランタン含むオイルランタンは光量が少なく暗いというデメリットがありますが、そのデメリットこそが最大の魅力でもあります。
ナチュラルな雰囲気、本物の火を扱っているという楽しさは絶対にLEDランプでは真似することができません。
メインの灯りとしては乏しいですが、格好よさ・癒し・お洒落さを狙うならハリケーンランタンは1つは所持しておきたいものです。
ハリケーンランタンの魅力
ハリケーンランタンの魅力は、何といっても原始的な火を使用したランタンというところでしょう。
LEDに比べて薄暗くはなりますが、火の持つ癒し効果や、火を操作しているという達成感はLEDランタンやガスランタンでは味わうことができません。
ハリケーンランタンのメリット
何度も書きますがハリケーンランタンの一番のメリットは火の持つ癒し効果を体験できるということです。
ゆらゆら揺れる火は「1/fのゆらぎ」という効果があります。このゆらぎとは「予想できない不規則な動き」ということを意味します。
より自然に近いナチュラルな動きで動く火は、僕たちに癒しという効果を与えてくれるのです。
また少々手間にはなりますが、火を扱っているという楽しみを味わえるのもハリケーンランタンのメリットでしょう。スイッチを押すだけの電気製品と違い、自分で手間をかけて育てた火やギアは本当に大切にしたくなるものです。
そして、お洒落というのも一つのメリットでしょう。
特にSNSが流行る現代ではこのような「ゆらぎ」を表現できるオイルランタンは特に重宝されます。
ハリケーンランタンのメリット
・火の持つ癒し効果を体験できる
・火を操作することを体験できる
・お洒落
ハリケーンランタンのデメリット
次にハリケーンランタンのデメリットです。
ハリケーンランタンの弱点はその明るさにあります。
LEDランタンなど電気系のランタンの方が確実に明るくなります。
そのため、メインランタンとしては不向きで、一種の装飾品としての使用が主となってきます。
また火を付けたりメンテナンスをしたりと手間がかかるといった点もデメリットです。
便利にキャンプしたい、快適にキャンプしたいという方にはハリケーンラタンはあまり向いていません。
この辺は自分のアウトドアスタイルと合わせていきましょう。
ハリケーンランタンのデメリット
・LEDランタン等に比べて暗い
・メンテナンスや着火などに手間がかかる
ハリケーンランタンの構成要素
ハリケーンランタンの部位名称
続いてハリケーンランタンの使い方を説明する前に各部の名称を知っておきましょう。
- キャリングハンドル…運搬時に持つ場所。熱くならないので必ずここを持つ。
- トップリング…チムニーを持ち上げホヤの固定を外す。
- インナーチムニー…上部の保護をしつつ煙突の役目を果たす。
- チャンバー…空洞になっている支柱で、この中にを空気が循環する。
- ホヤガラス…風から火を守る。
- シリンダー…ホヤを上下に動かす。火をつける時に使用。
- バーナー…芯がついた、燃焼部のこと。
- 火力調整ハンドル…芯を上下させ火力を調整する。
- 注油口キャップ…燃料を投入する場所。
- タンク…燃料が入る場所。
ハリケーンランタンの部品
ハリケーンランタンを使用する際に必要な部品やアイテムを紹介します。
- 燃料…ランタンに灯りをともすための燃料です。灯油とパラフィンオイルがあります。
- 芯…この部分に燃料がしみて火が付きます
- シェード…ハリケーンランタンの傘の部分。傘をつけることで足元を集中的に照らすことができます。
特に①②は、火を灯すのであれば必ず必要です。
ハリケーンランタンの仕組み
ハリケーンランタンは結構面白い仕組みなのでその機構をここに記しておきます。
ハリケーンランタンのホヤ内部では熱により上に向かう気流ができます。
熱された空気は上部へ行きますが、上部より取り入れられたクリーンな空気は逃げ場をなくし、チャンバーを通り燃料タンクの方へ戻っていきます。
そこでまた温められ空気が上昇し、再びチャンバを通って戻ってくる。この空気の循環で炎を保持します。
そもそも空気自体も熱されているので、チャンバを通って戻ってきた空気も当然暖かいです。
つまり暖かい空気が循環しているので寒冷地での使用も可能になります。
ハリケーンランタンの燃料の種類
そろそろハリケーンランタンの使い方を書いてと思われるかもしれませんが、最後に燃料について書かせてください。
ハリケーンランタンを使用するにあたっての燃料は大きく二つあります。
一つが灯油。そしてもう一つがパラフィンオイルです。
燃料名称 | 灯油 | パラフィンオイル |
引火点(着火できる温度) | 40~60℃ | 95℃ |
発火点(火元なしで自然い発火する温度) | 255℃ | ー |
揮発性 | 普通 | 低い |
価格 | 比較的安い | 比較的高い |
問題点 | 煤がつきやすい。 パラフィンオイルより管理が大変 | 灯油に比べると価格が高い |
両者一長一短なので、特徴を知り、好きな方またはランタン推奨の方を選ぶといいでしょう。
(※両方使える場合も多いがメーカーが推奨している場合もあるので従いましょう。)
とはいえ間違ってもガソリンは使用しないでください!!
灯油
最も有名なオイルランタンの燃料で、その歴史も古いです。
価格が安いというメリットがありますが、煤が生じることで有名です。煤で汚したくないのであればパラフィンオイルを使用するのが無難です。
また、基本的に安全なのですが引火点が40℃~60℃というポイントも気になるところです。
引火点とは火元があるときに着火する温度ですが、この引火点がパラフィンオイルより低いということは、こぼした時に焚き火の火が燃え移る可能性がパラフィンオイルよりも高くなるということです。
こうして考えたとき灯油はパラフィンオイルよりも少々取り扱いが難しいのが難点になります。
引火点(着火できる温度) | 40~60℃ |
発火点(火元なしで自然い発火する温度) | 255℃ |
揮発性 | 普通 |
価格 | 比較的安い |
問題点 | 煤がつきやすい。 パラフィンオイルより管理が大変。 |
パラフィンオイル
多くのオイルランタンで使用が推奨されているオイル。
煤が少なく、灯油に比べると安全性が高いという点がポイントとなります。
子供と一緒に行くキャンプでは、はしゃいで灯油などをこぼす危険性がありますのでパラフィンオイルをおすすめします。
なお弱点としては価格が高いという点です。
引火点(着火できる温度) | 95℃ |
発火点(火元なしで自然い発火する温度) | ー |
揮発性 | 低い |
価格 | 比較的高い |
問題点 | 灯油に比べると価格が高い |
ハリケーンランタンの使い方
ではいよいよハリケーンランタンの使い方を説明していきます。
ハリケーンランタンの操作について愛用の『野あかり』を使って説明します。
※製品によって多少の違いはありますが理屈は同じです。参考にしてくれれば幸いです。
ハリケーンランタンの使い方①『基本操作』
ハリケーンランタンには芯に火をつけたり、火を調整するためにいくつかの取っ手やキャップがあります。
ここではその取っ手やキャップがどういう役割を果たすのか説明しましょう。
トップリング
チムニーを持ち上げホヤを倒す時に使用します。
ホヤを倒すことで、バーナーを取り出すことができます。基本的に芯の交換時に使用。
シリンダー
ランタンのホヤを持ち上げるときに使う取っ手です。
このシリンダーを下げることでホヤが持ち上がり、芯への着火が可能になります。
給油口キャップ
オイルを給油するための給油口につけられたキャップ。このキャップを回して開け給油します。
火力調節ハンドル
バーナー下部からニョキっとでたハンドルです。このハンドルを回転させることによって、芯の出し入れをし火力を調節します。
また火力調節ハンドルはバーナーを取り外すときにも使用します。
ハリケーンランタンの使い方②『芯成形』
まずは芯の形を作るところからです。
購入時のハリケーンランタンには、ほとんどの場合バーナーに芯がついています。
最初にこの芯の成形を行います。
なぜ芯を成形するかといいますと、芯の形によって火の形が変わってくるからです。
購入時の四角のままでは、ガタガタした野太い火になってしまいます。
しっかり成形することで、ガタガタした火が綺麗な火になります。
手順① ホヤを倒す
手順② 火力調節ハンドルを回し芯を伸ばす
手順③ 火力調節ハンドルを左に動かしバーナーを取る
手順④ 芯をカットする
ハリケーンランタンの使い方③『火入れ』
次に『火入れ』の説明に入らせていただきます。
『火入れ』は実際にランタンに火を付ける作業ですので覚えておきましょう。
手順① 注油口キャップをあける
手順② オイルを入れてキャップを閉める
手順③ 芯にオイルがしみるまで待つ(10分程度)
手順④ シリンダーを下に動かしホヤを持ち上げる
※この時シリンダーはロック溝にはめてロックしてください
手順⑤ 芯を少し出し開いたホヤとタンクの隙間から直接火を付ける
手順⑥ シリンダーを元の位置に戻しホヤを閉めて完了。
※手順④の反対でホヤを閉めることができます。
ハリケーンランタンの使い方④『火力調整』
点灯時の火力は、火力調整ハンドルにて操作できます。
『基本操作』の項目に書いてありますが念のためここにも書かせていただきます。
※芯を戻しすぎてタンク内に落とさないように注意しましょう。
ハリケーンランタンの使い方⑤『消火』
最後に火を消す方法です。
方法としては火を付ける時のようにホヤをもちあげ、その隙間から息を吹きかけ消火します。
ハリケーンランタン使用上の注意点
ハリケーンランタンは非常にお洒落なアイテムですが操作と取り扱いには少し手間がかかります。
ここではハリケーンランタン取り扱い時の注意点について書いていこうと思います。
トップリング部・チムニー部は火傷に注意!
ハリケーンランタンは性質上熱気が上部に溜まりやすくなっております。
火入れしたあとトップリングやチムニーに触れることは絶対にやめてください!
もし移動させたいなら、キャリングハンドルを持って運搬しましょう。
オイルが入っている時は傾け禁止!
タンク内にオイルが残っているハリケーンランタンを傾けるとオイルの漏洩がおこります。
着火の恐れがある場所での漏洩はもちろんのこと、火元付近以外での漏洩も車や服・自然を汚すことに繋がるので、オイルが無くなる、もしくはオイルを回収するまでは絶対に傾けないでください。
部屋内での使用は控えよう!
ハリケーンランタンを屋内で使用している写真をよく見かけたことは無いでしょうか?
調べてみるとオイルランタンは部屋で使用しても一酸化炭素中毒にはなりにくいとの情報を見つけました。
しかしこれは誤りです。
一酸化炭素中毒になる条件は現在明確には分かっていない(個人差がある)ようなので、もし使用したいのであればなるべく短時間に留め、さらにしっかりと換気を行いましょう。
できれば室内では使用しない方がいいです!
※もし使用する場合はしっかり調べたうえで自己責任でお願いします。
有名メーカーのハリケーンランタンの紹介
最後に有名なメーカーのハリケーンランタンを紹介したいと思います。
ハリケーンランタンは、やはり海外メーカーが人気で、近年では大型アウトドア専門店での取り扱いが多くなったように思います。
それでも在庫が無かったりする場合や、取り扱いメーカーが限られている場合もございますので、海外製品が欲しいのであればネットショップで購入する方がオススメです。
DIETZ(デイツ)ハリケーンランタン
やはりハリケーンランタンといえばDIETZでしょう。
1840年、ロバート・エドウィン・デイツはニューヨーク州で照明器具メーカーの創業を開始。
「R.E.DIETZ社」と名付けられた照明器具メーカーは、現在までに多くのハリケーンランタンを製造し世界に広めてきました。
信頼性のある老舗メーカー、そしてアンティークなデザインに高すぎない価格帯は、老若男女問わず非常に人気で、現在でもその名が色褪せることはありません。
FEUER HAND(ヒュアハンド)ハリケーンランタン
続いて紹介するFEUER HANDのハリケーンランタンもなかなか人気のランタンです。
1893年にドイツで誕生。
シンプルな構造と実用性を武器に世界に進出したハリケーンランタンです。
現在ではDEITZと肩を並べるほど人気で、DEITZ同様アンティークなデザインと昔から培われてきたブランド力・信頼性がこのランタンの魅力となっています。
キャプテンスタッグ ハリケーンランタン
安いうえになかなか質のいい製品を販売しているキャプテンスタッグは、ハリケーンランタンの製造販売も行っています。
そのコスパにも注目したいところですが、なんといっても一番のメリットはその入手のしやすさ。アウトドア用品を売っている場所なら大型スポーツ店だけでなくホームセンターでも入手可能です。
品質的には結構良いそうですが、オイルランタンに詳しい人達からは辛口レビューを受けている節もあります。
特にこだわりがなければ十分に癒し効果を与えてくれるので、念のために視野にいれておくのもありでしょう。
Blue Moment×SYRIDE.inc1 野あかり
キャンプ芸人の阿諏訪泰義さんのオリジナルブランド『Blue Moment』とキャンプギアメーカー『SYRIDE』のコラボランタン。
販売開始当初から人気が高く、出れば一瞬で完売になるほど。
最近ではプロキャンパーや個人の考えた商品が凄い人気が出ることが多いので、是非アンテナを張っておきたいですね。
安心のジャパニーズ性というのもポイントです。
まとめ
はい。
以上がハリケーンランタンの使い方についての記事でした。
今見返したのですが使い方よりも雑学の方が長い(汗)。
でもみなさんにハリケーンランタンの魅力を知ってほしく結構な長編にしました!
僕もこれまでハリケーンランタンは友人の物しか使用したことはありませんでしたが、『野あかり』を購入し前よりももっとハリケーンランタンのことが好きになったように思えます。
自分で育てるキャンプギア、愛用のキャンプギアは本当に可愛いものです。
特にハリケーンランタンは育てるキャンプギアであると思うのでみなさんも好みのランタンを一つ所持し、一緒に育てていきましょう!!
では!
コメント
コメント一覧 (2件)
ハリケーンランタン使ってますよ。フェアハンドのやつね。オイルキャップのパッキンが厚紙なんで、水道のゴムパッキンと取っ替えた。燃費が良くていいよ。灼熱なんで涼しくなるまでキャンプはお休み。10月再開かな。
あのメーカーとデイツっだとフュアハンドのがごつくて好きかもしれません。実際レビューみると、フュアハンドの方が耐久性があるようですね!
水道のパッキンは材質は?EPDMだと耐油性がないので劣化しやすいかもです(汗)