どうも。よゐこパンダです。
キャンプ、釣り、登山…たくさんのアウトドアがありますが、その中でも必ずお世話になる道具「ライト」。
ライトを持つことで、より安全に、そして快適に、野外活動を行うことができます。
また、災害時の備えにもなります。
そんなライトですが、購入前にどれを買っていいか悩んでしまうこともしばしば。
パッケージに記載された、ルーメン、防水性…
これらを知らずにネットのオススメ情報や直観で購入してしまうのは正直もったいない。
今回は、数あるライトの特性のなかでもライトの防水性「IP」に焦点を当て、記事を書いていくことにします。
またこの知識はライト以外のアウトドアギアにも応用できますので是非参考にしてください。
IP規格ってなんだろう?
IPとはInternational Protection Standardの略で、意味は『防水・防塵規格』である。
IEC(国際電気標準化会議)によって定められた規格で、JIS(日本工業規格)でも採用されている電気製品の防水・防塵性能を表す規格のことです。
簡単に説明すると、
「この製品は防水防塵に対して試験を行っていて、このくらいの防塵防水性能は保証できます」
というのを数値化したものです。
動画は防水試験の一例になります。
ちなみにJISとは日本工業規格のことで、国際基準を基に作成された日本の基準となり、国際基準との整合性が図られています。
さて、このIP規格は結構いろんな商品で見ることができます。
今回必需品として冒頭で紹介したアウトドア用ライトもその一つですが、スマホや、カメラといったものにもよく特性として掲載されているイメージですね。
覚えておくと、選定の時に便利ですよ。
IP規格の見方
次にIP規格の見方について説明します。
IP規格の表示
IP規格は製品のパッケージに表示されています。
特に防塵防水を謳った製品などは、分かりやすく印刷されている場合もあります。
また、メーカーの商品ページからも確認できます。下にその一例を紹介します。
赤枠で囲んだところが防水規格になります。
「IPX6」
これだけ見ると何のことかいまいち分かりませんので、もっと詳しく解説していきたいと思います。
防塵規格と防水規格
さて、先ほどの「IPX6」ですが、これを詳しく解説すると下の写真のようになります。
まず、左の文字列IPは、これは「IP規格ですよ」というお知らせの表示になります。
つぎに赤枠部分。ここは第一特性数字といい防塵に関する等級を意味します。
防塵等級は0~6の7段階のレベルがあり、高い数字ほどより外部からの固形物を防御できる保証になります。
ここで…
「え?おいおい!数字じゃなくてXってなんやねん」
と思った貴方。素晴らしい。
そうなんです。この場合のXは省略を意味し、そもそも防塵に関する試験していないという意味合いになります。
防水のみを謳った製品にはこのような表示が多いです。
次に水色枠部分。ここは第二特性数字といい防水に関する等級を意味します。
防水等級は0~8の9段階のレベルがあり、このうち0~6までは噴流等の方向性のある水滴に対する防御の保証になります。
また7と8は潜水に関する防御レベルになり、0~6とは少し違った意味合いになります。
8と表示されているので水にはめっぽう強いと思っていたのに、衝撃性のある水圧には耐えれなったということもあるので、選定の際は注意が必要です。
ちなみに防水にもXといった表記がありこちらも防塵の時と同様、試験が省略されているの意味合いになります。
IP規格にはこのように、防塵規格と防水規格が特性数字(等級)という形で表記されています。
では次にそれぞれの等級ごとの効果について見ていきましょう。
防塵規格と等級
まず防塵についての等級と効果の表を表示させていただきます。
以上が防塵に関する等級と効果になります。
防水規格と等級
次に、防水についての等級と効果の表を表示させていただきます。
以上が防水に関する等級と効果になります。
この場合、赤線の上下でその意味は耐水の意味合いが異なってきますので注意が必要です。
赤線以上(1~6)に関しては、勢いを持つ水流に対する保護であるのに対して、赤線以下(7,8)に関しては水没の際の防水になります。IPX8だからといって水圧に強いわけではありません。
IPコードから効果を読み取るときの注意点
さて、ここまで防水や防塵に対する効果を書いてきましたが、いくつか注意点があります。
まず、この試験は一般的に真水で行われているということです。
つまり、石鹸水や海水による試験ではないので成分濃度が変われば当然機械にも影響が出てくる恐れがあるというわけです。
また、何度も言うように、防水等級における流水防御(1~6)と浸水防御(7,8)ではその意味合いも変わってきますので注意が必要です。
さらに、浸水性の試験はメーカーによって基準が異なりますので、できるなら試験内容も確認しておく方がいいでしょう。
確認テストをしてみよう
では、この知識を踏まえたうえで次の製品がどのような効果を持つか予測してみましょう!
①次の製品の防塵防水に対する効果を予測してください。
この製品の防水規格はIPX6となっています。
つまり、防水に対するIPコードを表していることになりますね?
続いて数字をみると6になっています。つまり耐水系となりあらゆる角度からの強い噴水流に対して防御できることになっています。
②次の製品の防塵防水に対する効果を予測してください。
この製品はIPコードに数字が2つ刻まれています。つまり、防塵防水両方の試験をクリアしているといえます。
まず粉塵にたいする等級は最大の6、つまり粉塵が内部に侵入しないということが予測できます。
次に、防水に対する等級ですがこちらは8となって浸水防御となっております。
つまり、粉も水も浸水しないということになっています。
かなり、すごい性能となっておりますね。ちなみに浸水にたいする試験は製造メーカーが定めた規格になりますのでその辺はよくメーカーのページをご覧ください。
まとめ
本日はアウトドア用ライトやギアに表示される防塵防水性の規格と見方を書かせていただきました。
特にライトは、アウトドアにおける必需品であると思いますので、しっかりと選定する目を養っておくことが重要だと考えます。
今回は、防塵防水性の効果について説明させていただきましたが、いずれルーメンなんかの単位も解説していきたいと思っています。またネットショップや店舗で見つけてしまった良い商品なんかものちのち紹介していきたいので、そちらも読んでくれるとありがたいです。
本日は終了です。
読んでくださったかたありがとうございます。
では!!
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