どうも。よゐこパンダです。季節も本格的に冬になってきました。
特に今の時期昼は温暖なのに夜になると急激に冷え込むなんてことも少なくありません。
こんな時、車内や手元のダウンジャケットがあれば便利ですよね?
今回はダウンジャケットのタイプと暖かさ、そしてフィルパワーのお話をさせて頂きます。
ダウンジャケットとは?
ダウンジャケットとは、アヒルやガチョウなどの水鳥の羽毛を使用して作られたアウターになります。機能としては防寒性があり、特に冬場の外出時に必要とされます。
ダウンジャケットの起源
1936年にエディーバウアーが自分の趣味の釣りのために開発したのがダウンジャケットの起源となっています。
1980年頃、国内でアメカジファッションが流行ると同時に、ダウンジャケットは若者たちの間で瞬く間に広まりました。
高い防寒性と実用性、そしてファッション性を兼ね備えたダウンジャケットは冬場の必需品になり、現在でも街着やアウトドアウェアとして現在でも定着しています。
ダウンジャケットの種類
ダウンジャケットというカテゴリを大きく分類すると「天然ダウン」と「化繊ダウン」に分類されます。
「天然ダウン」は天然の水鳥の羽根をつかったダウンで、一般的にダウンジャケットと呼ばれるものになります。
細かく分類すれば、天然ダウンはグースー(ガチョウ)とダック(アヒル)に分類でき、グースーのダウンの方が大きく暖かさに富んでいるといわれれています。
対して「化繊ダウン」は「化繊インサレーション」ともいい、人工的に作った羽毛のような素材を詰め込み形成されたダウンジャケットになります。
こちらもダウンジャケットというくくりで売られている場合もありますが、厳密にいうとダウンジャケットではなくインサレーションジャケットです。
天然ダウンに含まれるダウンとは?フェザーとの違い
ダウンとは、水鳥の羽根と羽根の間に生えている球状の綿毛のことを言います。
その形状はタンポポの綿毛のようにもみえます。
一羽の鳥からとれるダウンは非常に少ないのでとても貴重になります。つまりダウン含有率の高いダウンジャケットは値段が高くなるといえるでしょう。
ダウンはもともと水鳥が子供を温めるために使用する羽毛で、毛と毛が絡まりにくく内部に空気をためやすい構造になっています。そのためダウン含有量の高いダウンジャケットは値段が高くなるというデメリットと引き換えに、保温機能が向上します。
ここで、なぜ空気を貯めることで寒さに強くなるか?ということですが、これには空気の断熱効果が関係してきます。いずれ気象の分野でも話しますが空気には断熱効果があります。断熱効果とは熱を通しにくいという性質です。
熱を通しにくいということは裏を返せば外気の温度を通しにくいということで、この機能が寒い冬の外気から僕らの身を守ってくれるということに繋がります。
毛と毛が絡みにくく空気をためやすいダウンは、外気の温度を遮断し、その結果暖かく感じるというわけです。
さて、ここでダウンジャケットの構成について少しお話ししましょう。
ダウンジャケットの内部の構成要素(中綿)は大きく分けると「ダウン」「フェザー」となっています。
ここでフェザーという言葉がでてきますが、フェザーとはダウン以外の羽根の事で、芯がある羽根になります。
ダウンがたんぽぽの綿毛様なのに対し、こちらはザ・羽根という形状をしています。
フェザーの特徴ですが、通常のフェザーはダウンよりも空気を貯めにくくできています。さきほどの断熱効果を使って言うと、フェザーはダウンより空気が確保できないので断熱効果が落ちるということになります。
ただし、フェザーはダウンよりも多く取れることや弾力性や通気性に優れているというメリットもあります。
通気性は空気を通す性質で保温は劣りますが蒸れの防止になります。弾力性はダウンジャケットの形の維持に役立ちます。
このようにフェザーもダウンと混合してジャケットを構成します。こうすることでお互いの良さを引き出し、より機能性に富んだダウンジャケットを構成することが可能なのです。
ダウンジャケットを選定しよう
さて、ここまでダウンジャケットについて説明してきましたが、ここからは実際に自分にあったダウンジャケットを選定していきましょう。
選定基準① 「天然ダウン」か「化繊」か。
さて、これまでは天然ダウンに力を入れて説明してきましたが、ダウンジャケットの形状をした化繊インサレーションにもメリットはあります。それぞれの特徴をもとにどちらを選ぶべきか選定しましょう。
天然ダウンの特徴
天然ダウンの特徴は、なんといってもその暖かさでしょう。化繊インサレーションよりも空気を多く含むとされる天然ダウンは断熱効果が高く、暖かさにおいてはピカイチとなります。また圧縮できることからコンパクト性にも富んでおり、携帯しやすいといった特徴もあります。しかし水や通気性には弱いのでアクティブなアウトドアには向いてないとされます。
これらの特徴より、天然ダウンは「現地で寒さを凌ぐ」という用途に長けています。
化繊ダウン
人工的に作られた化繊ダウンの特徴は、なんといっても「水に強い」「通気性がある」といったところでしょうか?天然ダウンに断熱効果においては劣るものの、より動きを伴う行動中の寒さ対策としては化繊ダウンの方が優れています。
このような特徴から、天然ダウンとは対照的に「行動時の防寒」という用途に長けています。
どちらも良さがある!
天然ダウンと化繊。お互いメリット、デメリットがありますが、最近では双方のデメリットを解消できるような商品も発売されています。
特に化繊の進化は目覚ましく「プリマロフト」と呼ばれる人工素材はダウンの代名詞にもなるほど暖かさと水耐性に優れています。また人工素材は動物由来の原料を使用していないので、アレルギーにも強いのです。
かといって天然ダウンが劣っているわけでもありません。鰐皮や蛇皮が流行るように、高級さは天然素材の方が高いですし、こちらもより洗濯できるように水に強くしたりといろいろ工夫されています。
より自分の使い道・好みに合ったダウンを選ぶといいと思います。
選定基準② 「天然ダウン」なら中綿の含有率を確認しよう
さて、「天然ダウン」を購入すると決めた方は次に構成要素を見てみましょう。構成要素は前の章で述べた通り「ダウン」そして「フェザー」の含有率を基にすると良いと思います。
ダウン
水鳥の胸の羽毛のことです。特に空気をためやすい構造になっておりこのダウン含有率は暖かさを示す指標になっています。またダウン含有率により、「高級品」「最高級品」などの製品のレベルを図ることができます。
フェザー
水鳥の羽根のこと。ダウンよりも取れやすいフェザーは断熱効果は少ないですが、ダウンそのものの形状を維持する役割があります。こちらもダウンと一緒にダウンジャケットを構成します。
選定基準③ 空気含有率を表すフィルパワーを知ろう
ダウンの性能を表す言葉でフィルパワーというものがあります。
聞きなれない言葉ですがこのフィルパワーは選定の時にかなり役に立つので覚えておくことをオススメします。
フィルパワーとは、同じ重さのダウン(1オンス:28.4g)をシリンダーにいれて圧迫した際の回復力のことです。
例えばシリンダーに同じ重量のダウンを入れそれを上から押します。この時、どれだけ元の位置まで回復するかをフィルパワーといい、このフィルパワーはダウンの空気の含みやすさを意味します。
もちろんフィルパワー(ダウンの回復力)が高いほど空気を含みやすいので暖かくなります。
潰れたままの方が空気を溜め込みにくく、膨らんだ方が空気を溜め込みやすいので上記に記した空気の熱伝導率の低さによる効果で保温性が増えることになるということです。
まとめ
はい。というわけで、今回はダウンについての選定方法について解説させていただきました。
天然ダウンと化繊ダウン(インサレーション)がありますが、一定の場所で安定した温さを考慮するなら「天然ダウン」、動きながら寒さを耐えるのであれば「化繊」を選べばいいということですね。
また、天然ダウンの構成も様々で、ダウン・フェザーの含有率によって暖かさは変わってきます。
他にも、暖かさの目安としてフィルパワーがありました。フィルパワーは高ければ高いほど防寒性を持つということを覚えておきましょう。
以上でダウン、そしてフィルパワーなどの用語解説を終了させていただきます。
ご愛読ありがとうございました。
では!!
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