どうも。よゐこパンダです。
釣具店でロッドを見ていると「トルザイト使用」「SiC使用」などと謳われているのを見る時があります。
これはガイドリングの素材の事なんですが、そもそもガイドリングって何?って疑問に思いませんか?
僕は思いました。
釣りをしているといろんな用語にぶち当たることが多いんですが、中には覚えていて損はないどころか非常に重要な用語もあります。ガイドリングやガイドフレーム、そしてこれらを構成する素材名なんかは特にそうです。
今回は、釣り竿のガイドリングやガイドフレームについて調べてみましたので、是非読んでくださると嬉しいです。
ロッドの値段を決める要素
まずは、ロッドの値段を決める要素について少し触れておきましょう。
ロッドの値段には下記の三要素が絡んできます。
①素材の違い
②ロッドの製法
③ガイドのグレード
①の素材の違いは何となくイメージできますよね。
釣り竿の素材にもいい素材と普通の素材があるわけで、もちろんいい素材を使用しているほうがそれなりに値段も高くなります。
次に、②のロッドの製法ですが、ロッドを作るために様々な製法で作成し補強を施します。これも、時間をかけていい補強方法で作成したほうが値段は高くなりますよね。
最後に③です。ガイドのグレードです。
ガイドとは、ロッドに付いているラインの通る穴の事を指しますが、このガイドの素材って釣りにおいて結構大切なのです。
もちろん性能が良く需要のあるガイドは値段が高くなります。
これら①②③の要素の合計がロッドの値段と考えていいでしょう。
ちなみにガイドは先端の方からG1、G2、G3のように数えていきます。
ガイドの役割
ガイドには下記の役割があります。
①ロッドに振動を伝える
②力を分散しロッドのパワーを活かす
③ラインを滑らせる
これらガイドの数、そして重さは感度に関係してきます。
ガイドの数が多く、軽いほうが上記の特性をよく活かし感度をあげるといわれています。
ガイドの数や重さは感度にも影響するんだね!
ガイドのグレードってそんなに大切?
ガイドの数や軽さが感度に影響してくることは分かりましたね。
ではそのガイド自体のグレードなのですがそんなに大切なのでしょうか?
ロッドを作成するときの素材や製法はとても大切です。またメーカーが生み出した独自の技術も大切になってきますが、ガイドのグレードもこれらに劣らないくらい大切な存在になってきます。
例えば、安いガイドは錆に弱く放熱性がなかったりします。つまりこのようなガイドを装着しているロッドは錆びやすく、ラインに負荷を与えるロッドと解釈することができるのです。
「安いロッド=悪い」と言っているわけではありません。安いロッドでもいいものはありますし、釣り人の要望やメンテナンスの方法によってはこのようなロッドのほうが需要があったりします。
しかし、ロッドのガイドの知識を有することで、今自分が本当に求めているロッドがなんなのか?を熟考することができます。
「安いロッドでもことたりるのか?」
「その釣りのロッドのガイドには放熱性や強度はどのくらい必要なのか?」
このような深い部分を考えることで釣りは上達しますし、面白くもなります。
そして「安物買いの銭失い」や「宝の持ち腐れ」などのミスも少なくなるでしょう。
ガイドのグレードはこういった点を検討するうえでも重要な存在になるのです。
ガイドのグレードも大切!覚えておこう!
ガイドの構造
ガイドは実際にラインが接触する「ガイドリング」と、ガイドリングを固定する「ガイドフレーム」からなります。
このガイドリングとガイドフレームにはそれぞれ素材があります。
例えば、ガイドリングにはSiCやトルザイトなどがあり、ガイドフレームにはステンレスやチタンなどがあります。
ガイドフレームの素材と値段
ガイドフレームの素材にはどのようなものがあるか、ここにまとめていきたいと思います。
金属・メッキ
耐食性:
軽さ:
硬度:
価格(安さ):
一番安いフレーム。重く、耐食性がない。硬度も少ないがカーボンには勝る。錆びやすいので水洗い必須。
ステンレス
耐食性:
軽さ:
硬度:
価格(安さ):
鉄とクロムの合金フレーム。金属特融の重さがあるが錆びにくい。海水の使用でもほぼ錆びることはない。
チタン
耐食性:
軽さ:
硬度:
価格(安さ):
上記二つに比べて軽く耐食性もある。歴史の新しいい金属。
カーボン
耐食性:
軽さ:
硬度:
価格(安さ):
チタンよりも40%軽い。耐食性も高いがもろい。
それぞれの素材は上記のような特性になります。
カーボンはもろさといった点が目立ちますが、最近の釣りは軽ければ軽いほどいいといった傾向がありますので人気です。
ガイドリングの素材と値段
ガイドリングの素材にはどのようなものがあるか、ここにまとめていきたいと思います。
ハードリング
硬度(HV): 1100
熱伝導(w/cm℃):13
比重: 3.7
価格(安さ):
歴史が古く現在でも使用されている。硬度、熱伝導率が悪い(熱伝導率が悪いということは、放熱せずに熱くなりやすくラインにダメージを与える)。メリットとしては、値段が安いところである。
アルコナイト
硬度(HV): 1500
熱伝導(w/cm℃):46
比重: 4.2
価格(安さ):
価格はハードリングとSiCの中間で、性能はSiCに及ばないが十分な性能はある。重さがデメリット。
SiC(エスアイシー)
硬度(HV): 2400
熱伝導(w/cm℃):60
比重: 3.2
価格(安さ):
シリコンカーバイドといい、炭素(C)とケイ素(Si)の化合物である。1980年頃からあり、放熱性、硬さとトータル的にいい。多くの竿のガイドリングとして使用されている。
トルザイト
硬度(HV): 1400
熱伝導(w/cm℃):27
比重: 3.3
価格(安さ):
2013年より出現。次世代のガイドとして作られたがものすごいインパクトはない。
といっても性能はやはり抜群で、一見SiCに劣っているように見えますが、実際曲げ強さを視野に入れると強度事態はトルザイトの方が優勢になるそうです。
※硬度(HV)=硬いほどラインからのダメージが少なくなる。
※熱伝導率(w/cm℃)=高いほど早く熱が伝わり結果放熱性が上がる。ラインへの熱ダメージが少なくなる。
※比重(水が1)=水と比較した時の重さで、この比重が小さいほど軽い。
ガイドで竿を選定したい!
さて。ここまでガイドについての情報をどんどん載せました。
しかし、逆に情報が多くなって選ぶのに困るようになったという方が出ると思います。
そんな人にオススメのガイドを教えます。
まず、メーカーの多くは「ガイドリングの材質」を目立つように謳っています。
つまりガイドリングの材質からの選定となります。
ガイドリングは、アルコナイト、SiC…と結構多くの種類がありましたがこのなかでもオススメできるのはズバリ『SiC』になります。
正直、機能面を考慮するとトルザイトにやや劣るのですが、これに値段を加味すれば間違いなくSiCがいいです。
そもそも、SiCは何といってもその硬さと放熱性にあります。ダイヤモンドの次に硬いSiCは素晴らしいほどの放熱性も兼ね備えています。この二つがあれば、ガイドからラインにダメージを与えることも少なくなり、ラインから受けるダメージも軽減できるでしょう。
とはいえ、やはり好きなもの、そして自分の財布と相談して選ぶのがセオリー。
安く済ませたい方はそれ以下でもいいし、お金をかけてもいい方はトルザイトという新素材を使用してみてもいいかもしれません。
まとめ
ガイドの役割、そしてガイドのグレードを知ったうえで、ロッドを選定するならSiCのガイドがついたものがおすすめです。
しかし、やはり個人の好きなものを選ぶのが吉。
そういう時は、今回の知識を基に自分のロッドを検討してみてください。
では!!
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